前に、膝が痛いばあちゃんに頼まれて作った「こたつ上のテーブル」がこちらですが↓
今回はその時に余ったカット木材を使って「マルチディスプレイにもなれるパソコン台」を作りました↓
ノートパソコンの下には3cmの隙間を設けてUSBのハブを収納しています
マルチディスプレイとしてつないだ後の余分なケーブルもその隙間に押し込んですっきりです
モニターの置かれた高さはノートパソコンをぎりぎりかわした中央に位置づけてあり、自在アームなどの余計な部品も不要です
ユニットとして一緒に持ち運ぶ事もできるので「ちょっと隣の部屋で作業したいな」なんて事もできますよ
ここでの制作は木工用ボンドとクランプがメインです。木ネジは使いません
夜な夜なボンドで7日かかりましたが、ゆっくり楽しく作れましたよ
パソコン台がない頃は
デスクトップ時代に使っていた22インチモニターをマルチディスプレイとして活用するため、D-Sub15ピンのコネクタが中継できるUSBハブ「UPVICH 7in1 usb type c Hub」も購入しましたが↓
モニター自体を置くスペースがなく、上に持ち上げるしか方法がありません
自在アームは高いし、取り外しが面倒なので使いたくありません
”ちょっと隣の部屋に持ち運ぶ”なんて事もできませんしね
とりあえず身近なテーブルで段差を作ってモニターを持ち上げてみましたが、高さが足りずパソコンの後ろに隠れてしまいます↓
USBのハブも意外と右にスペースを取る構造です。壁に当たってオレンジケーブルが不自然な格好になっています↓
モニターは高くするだけなので何とかなりますが、USBのハブには意外と悩まされました
延長ケーブルはみっともないし、縦置きも難しそう。パソコンの上に置いたとしても、熱が移るのも嫌です
そんな時に閃いたのが”くるっと巻き込んでパソコンの下に収めてみては”という考えです
それが達成すれば
1階がハブのスペース
2階がノートパソコン
3階にモニター
という感じでノートパソコンの幅で作れてすっきりしそうです
イメージがで出来上がったので、構造と構想に入ります
DAISOで見かけたサイコロ木材
まずは1階部分です。USBハブをくるっと巻き込んで下に収めるのにちょうどいい隙間は3cmでした
それより広いとオレンジケーブルに負荷が掛かってしまいます
ホームセンターで30mm幅のホワイトウッド木材をカットしようかと考えていましたがDAISOでこんなものを見つけます↓
3cm角の木材が8個入った「工作材料 P-5 立方体」です
ちょうどいい大きさじゃないですか、しかも8個も!
ほどよく並べて板で挟めば、強度も充分保てそうです
今回のために用意してくれたのかと思わせるくらいのこの商品、即購入させてもらいました
構想が固まったので次は設計作業です
Sketch Upで設計づくり
1階部分にはUSBハブの収納とモニターの余分なケーブルを押し込めるようにサイコロ木材を配置
3階のモニター置き場で使う足も1階に挟んでしまいましょう。
このモニター置き場は作業性を考えて前後にスライドできるようにしておきます
それらを踏まえて出来た図面がこちらです↓
シンプルなのに機能的なパソコン台になりそうです
ダボは以前、膝が痛いばあちゃんに作った「こたつ上のテーブル」からの応用です
(→「こたつ上のテーブル」を読んでみる)
3Dでも確認できますのでどうぞ↓
完成図と展開図、そして木材カットの割付図と3点セットです
マウスを左クリックすると回転し、ホイールを押し込むことで視点をスライドすることができます
右下の矢印マークを押すと全画面表示になって見やすいですよ
予算は2,500円
サイコロ以外の木材は「こたつ上テーブル」を作った時の端材を利用したので費用はほぼ0円です
参考までに新規購入した場合を計算してみたところ、予算は2,500円になりました↓
使う木材は面取りホワイトウッドとSPF材、それにシナベニヤの3点です
その他、柱本体には63mm幅のSPF材を、各階の床板に4mmのシナベニヤを使います
制作は木工用ボンドとクランプです
必要な木材をカットしてきました↓
向かって右の「縦長面取りホワイトウッド」はないものと思ってください
横一列に取り付けようと考えていましたが、ケーブルの通り道が塞がってしまいました↓
簡単に想像できそうですけどね、よくある話です(笑)
そして今回の制作には木ネジを使いません。夜な夜な木工用ボンドです
(作業1日目) テーブル柱(左)
216mmにカットした柱本体のSPF材と120mmのホワイトウッドを接着します
シナベニヤの上に置いた状態でクランプしますが、柱は下まで伸ばしました
図面だと4mm浮いていますが下まで降ろした方が安定したので変更です
位置が決まったら木工用ボンドを塗ってクランプし直し、一晩寝かせます
右手前だけは木工用ボンドしません
ここでワンポイント
右手前はUSBハブの置き場になるので、いつでも出し入れできるようサイコロ木材は挟んでおくだけです
邪魔な時だけ引き抜きます
ちなみに左右の柱(矢印部分)も前後にスライドさせたいのでボンドしちゃだめです↓
中央点線のサイコロはそれ自体が不要かもしれません
ケーブルを入れる時邪魔に感じました
ここまでできたらシナベニヤをかぶせてみます
丁寧にクランプできたので角がぴったり合っていて綺麗ですね
3階モニター置き場の制作です
良い感じですね
パソコンとモニターを仮置きしてみます
ついでにノートパソコンとモニターも乗せてみました
モニター置き場は固定していないので、そっとです
いいですね。シナベニヤも重さに十分耐えていてうまくいきそうです
くるっと巻き込んだUSBハブはこんな感じになりました↓
オレンジケーブルに無理な負荷がかからず自然なRで収まっています
右前のサイコロ木材もそおっと外してみましたが、シナベニヤも大丈夫そうです
アクセスしやすくていいですね
パソコン台をダボで繋げましょう
試し置きがうまくいったので、パソコン台をダボで固定していきます
取り付けるダボは横から2本と上から1本です
互い違いに3点止めすることで、しっかり固定する事が出来ます
横のダボ2本は30mm間隔で上から15mmの位置に、上のダボは中央付近の横から34mmに6Φの穴を開けていきます
ダボは5mmほど出しておいた方が後で引き抜きしやすいので、深さは35mm程度にしておきましょう
テーブルの前後ろが分かるように合いマークシールを貼ったら完成です↓
パソコン台ができました
先程はそっとでしたが、今回は普通に置いてみての検証です
完成ギャラリーをご覧ください↓
モニターケーブルの余長を隠しながらUSBのハブをセットしてシナベニヤをかぶせます
その上にクッション材(パソコン購入時の緩衝材)を敷き、ノートパソコンをセットします
オレンジケーブルを繋いでサイコロ木材を差し込めばセット完成です
モニター画面もちょうどいい高さになりましたね
持ち運んで移動する事もできますし、ダボを引き抜けば分解して外に持ち運ぶ事もできます
夜な夜なボンドに1週間かかりましたが、コンパクトで使い勝手のいいパソコン台ができました
作業環境がよくなると愛着も生まれて楽しい時間が過ごせますね
参考資料とリンク先です
🔸木工用ボンド↓
🔸クランプ↓
🔸サイコロ木材↓
🔸USBハブ↓
B.今まで使っていた22インチモニターをマルチディスプレイ化するためのVGA(D-sub15ピン)付きUSBハブ
「UPVICH 7in1 usb type c Hub」
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